現代のビジネス環境では、企業の成長を左右する重要な要素の一つに"採用"があります。しかし、進化するビジネス環境に合わせて人材採用の戦略も常に見直し、調整する必要があります。多くの企業は採用に際して多くの困難に直面しています。そんな企業の採用課題を解決するためのソリューションとして、"採用代行(RPO)"が注目されています。この記事ではRPOの基本概念から、そのメリット・デメリット、料金の目安、そして注目のRPOサービス11社について詳しく見ていきます。
採用代行(RPO)とは?
採用代行(RPO)サービスとは?
採用代行とは英語の"Recruitment Process Outsourcing(RPO)"からきています。基本的には、企業の人材採用業務の一部または全部を外部の専門業者にアウトソース(委託)することを指します。これにより企業は人材採用についてのリソースや時間、エネルギーを自社の主力業務に集中することが可能となります。
採用代行サービス(RPO)が求められる背景
現代の企業環境の変化や人事部門の業務負担の増大、または人材不足など多くの課題が存在します。企業は人材採用のエキスパートに業務を委ねることでこれらの課題を克服し、さらに企業全体の生産性を向上させることができます。
採用代行(RPO)のメリット
採用の質が上がり、課題改善につながる
経験豊富な専門家により、採用の質が向上し、企業の中長期的な課題改善につながります。これにより企業にとって最適な人材を確保できる可能性が高まります。
採用担当者がコア業務に専念できる
RPOを導入することで、自社の採用担当者は採用業務から解放され、コア業務に専念することができます。これは人事部門の効率化に直結します。
適切なチャネル運用で採用コストを削減できる
効果的な採用チャネルを特定し、戦略的にそのチャネルを活用することにより、採用コストを全体的に削減することが可能となります。
採用代行(RPO)のデメリット
社内にノウハウが蓄積されない可能性がある
RPOを利用することで社内に採用のノウハウが蓄積されづらくなるという欠点があります。企業が採用の経験値を自社内に持つことは重要であり、これが足りないと将来的に自社採用力が低下する可能性があります。
採用のミスマッチが起こる可能性がある
RPO業者と企業側のコミュニケーションが不足すると、理想の人材像と業者が見つけた人材との間にズレが生じる可能性があります。
委託先を間違えると逆に工数が増える可能性がある
適切なRPO業者を選ぶことが非常に重要です。信頼性が低い業者を選んでしまうと、業績が低下し失敗する可能性もあります。
採用代行(RPO)で出来る業務
採用計画の立案
RPO業者は採用計画の立案をサポートします。企業の戦略や目標に合わせて、最適な採用計画を作ります。
求人広告掲載代行
広告の作成から媒体選定、掲載まで一連の流れを代行します。効果的な求人広告で良質な応募者を惹きつけます。
応募者管理
応募者の履歴書や職務経歴書などのデータを一元管理します。これにより適切な人材を効率的に選出しやすくなります。
応募者スクリーニング
応募者の選考を代行します。求める人材像と応募者の適合度を評価します。
DM・スカウト配信
求める人材に直接連絡を取るスカウト業務や情報提供のDM配信を行います。
日程調整
面接の日程調整等も代行します。これによりスムーズな採用プロセスを保ちます。
説明会代行
企業説明会もRPO業者が対応します。これにより広範囲からの人材を確保するチャンスを持つことができます。
面接業務代行
面接業務の代行も行います。効率的な面接運営により、適切な人材の採用を後押しします。
採用代行(RPO)の種類
新卒社員の採用代行
これは企業が未経験者や新卒者を採用する際に利用されます。規模の大きなキャンパスリクルーティングから面接、内定まで全てをRPO業者が代行・支援します。ゆくゆくは企業と新卒者との正確なマッチングをはかり、長期的な雇用を促します。
中途社員の採用代行
経験者を対象とした採用活動を行います。ヘッドハンティングや求人広告など、企業のニーズに合わせた最適な方法で適切な人材を募ります。
業務委託の採用代行
一部または全ての採用業務を一時的または長期的にアウトソースします。これにより、企業はコア業務に集中することができます。
学生インターンの採用代行
企業が学生インターンの採用を検討している際に利用されます。インターンプログラムの立案から実施、評価までを代行します。
採用代行(RPO)の種類
月額料金制
固定的なサービスを一定の期間利用していく形になります。例えば6ヶ月または1年等、一定期間毎の料金で成約する月額料金制となります。この制度は明確な予算計画を立てやすいメリットがあります。
従量課金制
実際に利用したサービスの範囲や量(例えば、採用した人数や利用したサービスの種類)により料金が決定される制度です。これは企業のニーズや採用計画に応じて柔軟に調整することが可能です。
採用代行(RPO)の比較ポイント
業務依頼範囲
雇用形態(正社員、契約社員、パート・アルバイトなど)や採用フェーズ(中途採用、新卒採用等)によって依頼する業務範囲や内容が変わります。企業が求める業務範囲とサービス内容を比較し、自社のニーズに合ったRPO業者を選ぶことが重要です。
コミュニケーションスピード
採用はスピードが命です。適切なタイミングで必要なコミュニケーションがとれるかどうかは、良い人材を採用する上で非常に重要なポイントとなります。
コストパフォーマンス
料金だけでなく、提供されるサービス内容やサポート体制も比較し、最もコストパフォーマンスが高いと判断できる業者を選ぶことが求められます。
採用代行(RPO)サービス提供会社11選
株式会社エールクラブ
特徴
- 月額9万円~採用業務の委託が可能。業界最安値の水準。
- 成果報酬は0円。スタンダードプランは初期費用0円。
- 稼働保証のスキームで確実なリソースを提供。
- ベンチャー企業から大手企業まで、幅広い採用支援実績。
- 他に「マーケクラブ」「デザインクラブ」などビジネス全領域における支援サービスあり。
料金
- ライトプラン:月9万
- スタンダードプラン:月18万
- プレミアムプラン:月24万
※ライトプランのみ初期費用5万
※割引適用価格
株式会社ダイレクトソーシング
特徴
- 国内トップクラスのLinkedInの運用ノウハウが強み。ビズリーチ、LinkedIn、Green、Wantedlyなど全20種の採用媒体の運用が可能
- 60万件の採用データを活用した戦略立案と運用支援
料金
- 要問い合わせ
株式会社 Potentialight(ポテンシャライト)
特徴
- 累計320社以上の支援実績
- スタートアップ・ベンチャー企業を中心
- エンジニア採用、採用ブランディングに強み
料金
- 要問い合わせ
マンパワーグループ株式会社
特徴
- 採用支援に特化したセンターを保有
- 人材サービス会社としての55年以上の確かな経験とノウハウを活用した高品質なサービス
料金
- 要問い合わせ
マルゴト株式会社
特徴
- ベンチャー・スタートアップから大手まで、全国で豊富な支援実績。
- 専任の担当者が作業からレポーティングまで行うため、細かなフィードバックを元に相談しながら進められる。
料金
- 月額:25万円(まるごとスカウト)
- 月額:45万円〜(まるごと人事)
- 初期費用:10万円
株式会社レイン
特徴
- HR経験者・IT系の採用実績が豊富な担当者IT業界者が多数在籍
- エンジニア採用に強いRPO業者
- 日英のバイリンガル対応が可能
料金
- 要問い合わせ
株式会社キャスター
特徴
- 500社を超える豊富な実績
- リクルーター・応募者対応・原稿担当の3名体制
料金
- STANDARD ¥440,000/月 ※3ヶ月~
- LONG ¥431,200/月 ※6ヶ月~
パーソルキャリア株式会社
特徴
- 採用規模の大きい、大型採用プロジェクトの対応が可能
- 採用に限らずHR領域全般に対応
料金
- 要問い合わせ
株式会社VOLLECT
特徴
- ダイレクトリクルーティングに伴う工程を戦略から配信まで代行
- 月額10万円~とリーズナブルな料金でスカウト業務を代行
- 従量課金制のため、サポートの範囲によって料金が変動
料金
- 要問い合わせ
株式会社ネオキャリア
特徴
- 業界トップクラスの累計10,000社以上の支援実績
- 自社内で5拠点のコールセンターを保有
料金
- 要問い合わせ
タリスマン株式会社
特徴
- バイリンガルコンサルタントが対応
- グローバル人材の採用に強み
- 専門分野ごとの担当制で支援
料金
- 要問い合わせ
まとめ
採用代行(RPO)サービスを利用するには、まず自社の採用課題を明確にする必要があります。
エールクラブでは、採用担当者や人事担当者のリソース不足を解消し、企業の時間価値を最大化します。人事のお悩みがある企業様はぜひお問い合わせください。